技術・製品・環境
Technology / Envuronment
スカラップの取り方
□製品の形状とめっきの品質との関係
・密閉構造では浸漬できません 溶融亜鉛の比重は約6.6であるため、密閉構造のものや内部に空気のたまる部分があると浮力が働いて亜鉛浴に浸漬することが困難となります。 |
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・浸漬には開口部が必要です 適切な位置に、空気がでるため、亜鉛が流入するため、そして亜鉛が流出するための、穴や開口部がいります。 |
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・爆発する恐れがあります 密閉構造のものや、密閉部のあるものを無理に亜鉛浴中に浸漬すると、万一溶接不良などで内面にめっきの前処理液など水分が侵入していた場合には爆発をおこす危険性があります。 |
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□正しいスカラップの取り方
・スカラップをとる箇所は、各構造や材質に応じて異なります。 そのままの構造では、空気だまりを生じて不メッキになったり、また亜鉛の出口がないため亜鉛だまりが生じたりする場合があります。 メッキガイドブックをご参考にしていただき、正しい位置へのスカラップをとっていただけますようお願い申し上げます。 スカラップの取り方 PDFはこちら |
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環境への取り組み
地域社会と共存していくためには、環境への配慮は絶対に欠かすことができません。
当社では、公害防止設備として以下の装置を設置し、環境への負荷低減に向けて最大限の努力を尽くしています。
下の写真は、当社に設置している環境設備群です
①集塵機 | ②スクラバー |
③排水処理設備 | ④廃酸タンク |
①:集塵機
めっき槽に鋼材を浸け込むと、フラックスが気化して白煙が立ち込めます。
これを回収するため、集塵機を設置しています。
②:スクラバー
塩酸のミストを回収する設備です。塩酸槽から発生する塩酸ミストは、放っておくと工場内に充満してしまい、強い刺激臭を放ちます。そこで、このスクラバーでミストを含んだ空気を吸引して水に通すことで塩酸分を回収・除去してから放出しています。
③:排水処理設備
工場で発生する排水は、主に脱脂・酸洗後の洗浄水ですが、当然ながらこれらもアルカリ性・酸性の排水であるため、そのまま外部に排出することはできません。そこで、この排水処理設備で処理してから下水道に流れるようになっています。
④:廃酸タンク
濃度が低下した塩酸を処分するとき、場合によっては一度に何十トンという廃酸が出る可能性があります。このようなときは、このタンクで一時的に保管し、産業廃棄物処理業者に引き取りを依頼しています。
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優れた亜鉛めっきを確保するために
溶融亜鉛めっき製品は、出荷後さまざまな環境に晒されるので、その品質を保つためには徹底した管理を要求されます。
当社では、時代と共に変化するユーザーの要望に応えるため、技術の向上、品質の改善を行ない、高品質の製品をお届けするべく、たゆみない努力を続けています。
大気暴露試験 | |
付着量試験 | |
密着性試験 | 洗浄液濃度測定 |
膜厚検査 | |
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